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夏目漱石書簡巻 水落露石宛

著者名:
夏目漱石
冊数:
1巻

巻紙 毛筆54行 封筒付 巻子仕立 大正3年5月15日付 全集所収 【以下全文】「拝復御手紙をいたゞきましてありがたう御座います御病気で浜寺の方へ御療養に御出との事嘸(さぞ)御退屈だらうと存じます此間ある雑誌であなたの浜寺からの俳句を拝見した事がありますがまだ同じ処に御出なのですか精々御加養御全快を祈ります私はどうかかうか生きてつまらないものを書いてゐます俳句は殆ど作りませんが此間どういふはづみか十七字がならべて見たくなつて四五十ばかり書きつけました虚子には其後久しく会ひません何だか仕舞の稽古などをしてゐるとかいふ噂さです私が大阪で病気をして御世話になつたのももう大分になりますつい此間だと思つてゐるうちにいつか年を取つてゐるには自分ながらあきれますあきれるよりも心細いといつた方が適当かも知れません東京は博覧会で大分賑やかです若葉も綺麗です御回復を祈ります 以上 五月十五日 夏目金之助 水落露石様 坐下」 〔発信元〕「牛込早稲田南町七 夏目金之助」〔発信先〕「大阪府下浜寺羽衣松南 水落露石様」宛。*大正3年、漱石は四十七歳。4月から8月まで「こゝろ」を連載している。宛の水落露石は俳人、大阪生まれ、子規門。古俳書の収集家としても著名。文中に俳句を4,50ばかりかきつけたとあるが、当時、漱石が使用していた手帖に計115句もの俳句が書き留められており、そのことを指しているものと思われる。大阪で病気をして御世話になったとは、明治44年に大阪で胃潰瘍の為入院した際の事か。

No.
82297
価格:
1,500,000円