著者名：

森鴎外

冊数：

1巻

巻紙　毛筆２２行　巻子仕立　封筒付　竪１７ｃｍ、長さ９５ｃｍ　＊巌谷小波から肖像写真を依頼されたが最近撮影したものがなく、その準備をする相談をしている。以下抄「……寫眞ハ近年一度モ取ラス若シ御待被下ナラハ取リテ差上テモヨロシク候ヘト急ナラハ何ニテモ應用被下度候眉山君ニハ折々本郷アタリニテ逢申候　晝コロ御閑ナラハ招魂社ワキノ軍醫學校ヘ話ニ御出被成候テハ奈何　草々　十一日　森林太郎　巖谷兄梧下」＊全集では明治２７年の８月以前の月の１１日とされている。しかし、今回の書簡に添付されている封筒の消印は明治２８年１２月１２日付に見える。明治２７年日清戦争の勃発により鴎外は８月２９日に東京を出発、大陸へ渡り、戦後は台湾勤務に就いた。明治２８年１０月に帰郷。明治３０年までの書簡はあまり全集に所収されておらず珍しい。＊文中にある眉山は川上眉山か。研友社に参加、「書記官」等の小説で知られる。

No.

83771

価格：

650,000円